もうやんカレーが多くのファンを生み出した理由【テナントブックオリジナル記事】

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芸能界、スポーツ界などにも多くのファンがいる、特別なカレー店。
それがもうやんカレーだ。

関東を中心に12店舗を展開するこの店を、カレー好きのみならず、知っている方は多いだろう。
ここまで存在感を出せるようになった理由や、どうやって物件を探しているのかを、テナントブックユーザーの皆様に向けてお答えいただいた。

記念すべき第1回目となる今回は、幅広く支持される理由について独自の考え方を聞いていく。

第1回 もうやんカレーが多くのファンを生み出した理由(今ここ)
第2回 物件選びのポイントと看板のテクニック
第3回 この時代のプロモーションと顧客とのコミュニケーション


■多くのファンを生み出した理由




--まず、ここまで繁盛できた要因は何でしょうか?

繁盛というか、100店舗も200店舗もあるわけじゃないから、まぁふつうに何とかやってるぐらいな感じですよ。

--私も246沿いの店舗はよく行ってました。
ファンが多いですよね。


うちは基本カレー屋なので、飯屋なんですよね。
夜はお酒有ったりとか、つまみあったりしますけど基本は飯屋。
ここでカレーライスだけ食べてパッと帰る人もいるし、ワイン空けてる人もいるし、いろんな家族連れもいるし、結構いろんなことに使えちゃう。

--店舗数はそんなにないとおっしゃってましたけど、漫画の島耕作に登場したりとか、他のカレー屋さんはできていないじゃないですか。そこの差はなんですか?

なんですかね?(笑)
なんだと思います?

--芸能界でも「もうやんカレー」のファンは多いですよね

ケータリングやってるんで、いつも持ってくんですよ。

--スポーツ選手のケータリングとかでもやってるんですよね?

イチローとか、(浅田)舞ちゃん、真央ちゃん。
--口コミですか?

元々はCM撮影のケータリングですね。
恐らく、広告代理店にもうやんカレーが好きな人がいたんでしょうね。

カレーの出来た経緯なんか、元々カレーじゃなくて。
野菜ごった煮のスパイス味みたいな。
最初「もうやん丼」だったんですよ。
でも、もうやん丼じゃなんだかわからないから、商売にならない。
いまだにうち、よくわからないメニューがいっぱいあるんですよ。
これ見てください。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=d5d8muaqmyg

--イカわたつまみ...。

意味わかんないでしょ(笑)
めちゃくちゃ美味くて1回食べた人はリピートするんだけど。
最初なんだかわかんないから頼まない。
それじゃ困るから。
ご飯にかけるし、カレーって言っといた方がいいんじゃない?と(笑)
それでカレーなんですよ。

--Youtubeの動画でもカレーを食べる人、ワインを飲む人、デート、家族、パーティなど、「いろんなお客様が混じるようになった」とおっしゃっていました。
何故カレーを食べるだけではないお客様が来るようになったんでしょうか?


ターゲットを絞らないんです。
やりがちじゃないですか、ターゲット絞るの。
なんでそんなことすんのかなと、僕は不思議でしょうがない。

--飲食店をやる上で「ターゲットを絞る」のは当たり前の事と思ってましたが、もうやんカレーは違うんですね。

子供でもおじいちゃんでも。
北海道沖縄の人にも送るし、ターゲットを絞らない。
だからそう(いろんな顧客が混じる)なるんですよ。

--例えばメニュー作りも「ターゲットを絞らない」ことを意識してるんですか?

今はこのスタイルなんですけど、近々カレーうどん屋さんやるんですよ。
カレーうどん屋さんの場合は、ターゲットを絞ります。
それはなんでかっていうと、カレーうどんしかないから。
食券だし、その代わりいい場所に出すけど。
食ったら行く、食ったら行く、はい500円、はい500円...そんな店をやろうと。

そうすると、ゆっくり飲むとかそういうのはないですよね
パッと食ってパッと帰る、そういう人をターゲットにする。
唯一するとしたら、辛口じゃないのにする、子供椅子を置くくらい。
子供もおじいちゃんも食べれるけど、このスタイル。

--順序として、メニューをどうするかが先に来て、そのあとにターゲットを考えるんですか?

あのね、そんな難しいものじゃないです(笑)
僕の好きなものを出してるだけです。
僕が食いたいもんを出してる。

今50歳なんですけど、始めたのは25歳なんです。
25歳の時って結構食べるじゃないですか。
だから昔のメニューは量が多いんです。で、肉ばっか。
30歳くらいになったときに、健康のために野菜食いたいなぁってなってきて。
それで野菜のメニューが増えていく。
今度40歳くらいになると、普通盛りは多いな、ちょっと小さくしようか、とか。
家でもたまに料理するから、これめちゃくちゃ美味い、出しちゃおって。

これで言ったら、僕が昔から行ってる伊豆でおばちゃんがやってる漁港の隣にある店。
そこで取り立てのいかわたをぐちゃぐちゃに混ぜてご飯にまぶしてっていうのがすごく好きなの。
でも新鮮じゃないと腐っちゃって腹壊しちゃうから、あんまり流通させることができないんですよ。
それをなんとか店のメニューにしたかった。美味いから。
冷凍して塩漬けして、とか色々やったけど...。
お客さんから注文受けてから解凍していると、遅くなっちゃうから。
10年くらい色々やってて、最近ようやくいろんな技術の進歩によって、可能になってこれ(イカわたつまみ)やったんだけど、全然売れない(笑)
これから売りますよ。

--パッと見て何かわからないというところですかね?

ネーミングつけるのは大事だし。
味はめちゃくちゃおいしいけど。
そういうのがすごく多いんですよ。
なんだかわからない。

カレーはわかりやすいじゃないですか?
ごはんがあってカレーがあって具が乗ってて...あれ、何の話だっけ?(笑)

--他の媒体ではあまりしていない、貴重なお話ありがとうございます(笑)

まとめ




言葉の節々に、多くのファンを生み出した理由を感じ取ることができた。
大きなポイントは3つだろう。

  1. ターゲットを絞らない
  2. 自分が食べたいものを出す
  3. メニューのネーミングは超重要

また、インタビューを行った印象として、ざっくばらんな人柄の中に非常に強い意志を感じた。
23年間飲食店を続けている辻社長から発せられた"自分の食いたいもんを出す"という言葉は、まさに飲食店の本質と言えるのではないだろうか。
次回は実際に物件を探すときのポイントや、看板のテクニックについて語っていただく。

第1回 もうやんカレーが多くのファンを生み出した理由(今ここ)
第2回 物件選びのポイントと看板のテクニック
第3回 この時代のプロモーションと顧客とのコミュニケーション

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