飲食店経営者必見!
厨房機器・什器リースのメリットやデメリット



飲食店経営を行うにあたっては、厨房機器や什器の準備を行うことが必要です。しかし、業務用の厨房機器や什器は安いものではないため、自己資金で購入するのは簡単ではありません。自己資金をあまり持ち合わせていなくても設備を準備できる方法がリース契約です。この記事では、厨房機器や什器のリース契約のメリットやデメリットについて解説します。

厨房機器や什器のリース契約って何?




飲食店経営を考えている人が必ず準備しなければならないものに、厨房機器や什器があります。しかし、業務用の厨房機器や什器は価格が安いとはいえません。たとえば、業務用の冷蔵庫を購入するとなると、安いものでも10万~20万円はします。保健所に営業許可申請を行うと、シンクや手洗い場、冷蔵庫などの設備が備わっているか、施設検査が行われるのです。逆にいえば、こうした設備が整っていないと、営業の認可がおりません。そして、単に設備がそろっているだけでなく、衛生面でも問題ないという判断がされない場合、認可がおりないことがあります。

厨房機器や什器を購入する自己資金を持ち合わせていない場合は、リース契約を利用すると便利です。リース契約を利用すれば、初期投資にかかる出費を少なくすることができます。リース契約とは、必要な厨房機器や什器をリース会社が購入して、あらかじめ定めた期間にそれらの機器を借りることができる契約です。いわば、厨房機器や什器をリース会社から長期で賃貸する契約といえるでしょう。

■リースとレンタルの違いは何?


リース契約と似ているものにレンタルがありますが、両者の意味合いは異なります。レンタルは、必要なときに必要なものを借りて、レンタル料金を支払う方法です。借りる期間は短期間を想定しているため、調理器具などが壊れたときに一時的に借りるのに適しています。

また、レンタルの場合に借りられるものは、中古品です。しかし、リース契約の場合は、必要な厨房器具や什器をリース会社が代わりに購入します。購入代金をリース会社に借金し、リース料率とリース期間によって計算された手数料を支払うことによって、使用が可能です。言いかえると、リース会社にローンで支払っているような感じになります。また、リース契約の場合は、好きなメーカーやモデルを新品で使用することが可能です。什器や厨房機器の衛生状態に考慮しなければならない飲食店の開業の場合は、リース契約の利用が適しているといえるでしょう。

リースで借りられるものとは?




リース契約では、什器や厨房機器を借りることが可能です。什器には、冷蔵冷凍庫、ガスコンロ、食洗器、ラックなどがあります。また、厨房機器は製麺機・ゆで麺機、クリーム充填機などを一例として挙げることが可能です。なお、リース会社によって取り扱っている什器や厨房機器は異なります。そのため、店舗の設計を外注に依頼している場合は、設計会社に相談すれば、リース会社を教えてもらうことが可能です。また、自分で店舗を作っている人は、メーカーや販売店に相談すると必要な什器や厨房機器を扱うリース会社を紹介してもらえます。

リース契約をするメリット




■メリット一覧



  • 小額の初期投資で多店舗展開できる。

  • 会計処理が楽になり、節税対策になる。

  • アフターサービスが充実していて、処分費用もいらない。


1.小額の初期投資で多店舗展開できる。
飲食店を開業する際に、厨房機器を自己資金で購入すると多大な費用がかかります。しかし、リース契約を利用すれば、月々の使用料を支払うだけで厨房機器をそろえることが可能です。そのため、それほど多くの初期投資を必要としません。実際に開業をしてからは、トラブルが起こった場合に運転資金が必要となるケースがあるかもしれません。そのときに、自己資金が少なければ、たちまち困ってしまうでしょう。しかし、リース契約を利用すれば自己資金をなるべく残しておくことができるため、そのような状態のときにも困らずに済みます。

2.会計処理が楽になり、節税対策になる。
リース契約の場合、毎月の利用料が決まっているため、支払いの管理も楽です。10万円以上の厨房機器を購入した場合は、固定資産としてみなされるため、固定資産税を支払わなければなりません。また、固定資産税の評価額は毎年計算し直さなければならないため、会計に関する知識も必要です。しかし、リース契約の場合は、そのような手続きはすべてリース会社が行ってくれます。また、リース料は全額を経費として計上することが可能です。売上からリース料を経費として差し引いたものに対して法人税が課されるため、節税対策にもなります。

3.アフターサービスが充実していて、処分費用もいらない。
厨房機器は、購入するときにもお金がかかりますが、不要になったときの解体や処分にも多大な費用が必要です。しかし、リース契約であれば契約期間が満了するとリース会社が引き取ってくれますので、そのような費用がかかる心配もありません。契約期間が終わっても使い続けたい場合は、これまでよりも安い価格で借りられる再リース契約を結ぶか、買い取りをする方法があります。また、同じ価格で最新のものと入れ替えてもらうことも可能です。さらに、リース契約の場合も、新品を購入するのと同様に、アフターサービスを受けることができます。リース会社とメンテナンス契約を結べば、定期的な保守点検を受けられたり、故障したときに無料で修理を行ってもらったりすることが可能です。

リース契約をするデメリット




■デメリット一覧



  • 長期的に見ると新品購入よりも割高になる。

  • リース会社に所有権がある。


1.長期的に見ると新品購入よりも割高になる。
リース契約と新品で購入する場合を比べるとデメリットもあります。かかる費用の総額は、長期的にみるとリース契約のほうが多くなります。初期費用の負担を抑え、リース料を経費として計上できることの対価としてその差額を支払っているため、やむをえない一面です。リース会社によってリース料は異なるため、複数のリース会社から見積もりを取って比較検討しましょう。

また、リース契約は途中解約をすることができません。何らかの理由で途中解約をしても、残りの期間のリース料を違約金として支払う必要があります。リース契約の期間は6年が一般的であるため、リース契約を結ぶと6年間は同じ機器を使い続けることが必要です。そのため、新しい機器がどんどん出てくるものの場合、6年が経過するころには古くなっている可能性があります。そういう場合、リース期間を短くして契約期間が満了した後は新しいものに入れ替えるのも1つの手です。しかし、そうすると月々のリース料は高くなってしまいます。

2.リース会社に所有権がある。
リースしている厨房機器はリース会社が所有権を持っているため、処分や譲渡を勝手に行うことはできません。リース契約が終了した後もその機器を使いたい場合は、再リース契約を結ぶか、買い取りをする方法があります。しかし、リース会社によっては、再契約や即買い取りに応じてくれないこともあるため、注意が必要です。また、リース会社は「リース料を最後まで払うことができるか」を事前に審査します。そのため、審査に落ちてしまうとリース契約を結ぶことができません。初めて開業する場合は、連帯保証人を立てなければならない場合もあります。

リース契約をする流れ




リース契約をする際には、まず希望する什器や厨房機器などの商品を選びます。選んだ商品を一覧表にしてリース会社に提出しましょう。リース会社では、それらをもとにして年間のリース料と月々に支払うリース料の見積もりを出してくれます。見積書に納得できれば、次は審査です。審査を受ける際は、申込書に必要事項を記入し、押印して提出します。審査結果が出るのは申込書を提出してから2~3日後です。審査に通れば、発注がかけられてお店に納品されます。

コスト対策になるリース契約!




飲食店を開業するにあたって、そろえなければならない什器や厨房機器を自己資金で購入しようと思うと、多額の費用が必要です。しかし、リース契約を利用すれば月々の利用料を支払えばいいので、初期投資を抑えることができます。また、全額を経費として計上することができるため、節税対策においてもメリットです。これから飲食店を開業しようとしている人で、コストの節約を考えているなら、リース契約を結ぶことを検討してみてはいかがでしょうか。