路面店にはない特徴がある!
インショップのメリットとデメリット

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飲食店の開業や出店を考えている場合、インショップでの出店という選択肢もあります。ただ、インショップでの出店を目指すのであれば、メリットやデメリットなどについて知識を持っておくことが欠かせません。

この記事では、インショップとは何かということに触れ、インショップのメリットとデメリットについて解説していきます。

 

インショップとは?商業施設内の独立店舗





そもそもインショップとは、「ショップインショップ」を略したものです。具体的には、デパートやショッピングセンター、ショッピングモールなどの商業施設内にある独立店舗のことをいいます。

そして、実際にインショップとして出店している店舗は飲食店やアパレル、化粧品店、携帯ショップ、書店など、さまざまな業界のショップが独立店舗として営業を行っています。

また、インショップと似ているものとしては、テナントが挙げられます。一般的に、テナントは雑居ビルやオフィスなどにある貸店舗のことを指す場合がほとんどです。

インショップは商業施設内に独立している店舗であるため、テナントと比較すると集客力があるという特徴があります。

 

インショップのメリット1:集客力がある





飲食店を開店した場合、いかにして顧客を獲得し続けるかという点に多くの経営者が悩まされます。
消費者の購買動機が多様化しているという背景を考慮すると、飲食店の場合でも品ぞろえを豊富にするなどの工夫を常に行っていかなければ、ある程度の集客を見込むことすら難しくなってくるでしょう。

一方で、たとえば、知名度のある大型商業施設の一角にインショップとして出店する場合には、高い集客力が期待できます。大型商業施設で買い物をした顧客がそのまま飲食店に入店するようなケースも実際には多く見られます。

ただ、インショップのなかには、出店する業種がかぶっていることを懸念する経営者も多いでしょう。同じようなジャンルの店舗があると、顧客や売上が分散されてしまうため、目標としている売上が上がらないのではないかという点は、経営者に問題視されても無理はありません。

しかし、大型商業施設の場合には、ジャンルに偏りが出ないように施設側が調整をしています。ただ、ライバル店でターゲットとなる顧客の奪い合いが起こって集客が見込めなくなった場合は、インショップの場合でも入れ替わる恐れがあるのです。

そのため、大型商業施設が独自に持っている集客力に頼り切ってしまうと売上を上げること自体が難しくなるので、インショップで出店する場合も具体的な集客方法について考えていくことが大切です。
たとえば、ショップに季節感を演出するなどの工夫をして顧客の目を引くような方法なども効果があります。

 

インショップのメリット2:広告費が節約できる





飲食店を開業する場合、一般的にはある程度の広告費をかけて宣伝を行います。また、地域密着型の路面店などでは、近隣の住民に開業を知らせるためにビラ配りをするケースも多く見られます。

ただ、看板やビラなどに関しては比較的コストがかかる割に、集客につなげること自体が難しく、場合によっては利益を出すことができないという問題があることも事実です。

インショップとしてショッピングモールなどの大型商業施設に出店すると、施設側がインショップを含めた広告を打ち出してくれます。そのため、店舗自体の広告費や販促費などが節約できるというメリットがあります。

加えて、たとえば、ひとつの紙面に複数のショップが一緒に広告を出すことによって、より多くの人の目に触れる機会が増えるというメリットもあるでしょう。すると、足を運んでもらうきっかけにもつながるでしょう。

 

インショップのメリット3:好立地な場合が多い





ショップを出店するとき、「売上を上げよう」「より多くの顧客を獲得したい」などと考えた場合、立地をどこにするかということは重要な問題のひとつです。ただ、個人経営のショップではコスト面などの問題から、一等地に出店することは非常に難しいといえるでしょう。

インショップで出店するメリットとして、好立地なケースが多いという点が挙げられます。ショッピングモールやデパートなどの大型商業施設に関しては、もともと立地条件に恵まれているという点が特徴のひとつです。

大型商業施設は駅からのアクセスが良い場所にあったり、繁華街にあったりするケースが多く見られます。そのため、施設への人の出入りが多くなり、その分高い売上が期待できるといえるでしょう。

また、路面店の場合、一般的には売上が天候に左右される傾向にあります。たとえば、雨や雪などの悪天候のときには、特に駅から遠いアクセスの悪い場所にある路面店などの場合には、どうしても客足が遠のいてしまうでしょう。

しかし、インショップは施設内にある店舗であるため、悪天候の場合でもある程度の集客が見込めるというメリットがあります。

 

インショップのデメリット1:広告費以外のコストが高い





テナント物件の契約には、まず、保証金が必要になります。保証金とは、借主に預けるお金のことで、償却分以外は契約終了後もしくは解約後に戻ってくることがほとんどです。保証金の目安は、およそ賃料の6~10カ月分になります。

次に、場合によっては必要になるのが、礼金です。礼金とは部屋を貸してくれる貸主に対しての謝礼という形で払うことになります。礼金は保証金などと違い、一度払ったら戻ってはきません。

また、契約時に、入居する月の家賃である前家賃を1カ月分払う必要があります。月の途中から物件を借りる場合、入居する日から月末までの日割り家賃と、翌月の家賃を払うことが多いです。

最後に、契約内容によっては、前のテナントが残した店舗造作を買い取るための造作譲渡料がかかることがあります。造作譲渡料は内装や設備の使用年数などによって変わるので、一概にいくらとはいえません。

また、造作譲渡料は居抜き物件を借りる場合にのみ発生する可能性があります。

 

インショップのデメリット2:外装の制約がある





路面店では、内外装の自由度が高いという特徴があります。しかし、インショップでは、大型商業施設のコンセプトやイメージに合わない看板や外装にはできないというデメリットがあります。そのため、インショップの場合、外装などの自由度が低く、あまりに個性的過ぎるデザインは控える必要があります。

インショップで出店するときには、内外装やデザインは施設が定めた規制を守りながら、効果的な集客を行っていくことが欠かせません。

また、インショップの場合、店舗前でのビラ配りや、ポスターを用いた宣伝が規制されているケースも見られます。インショップでより多くの顧客に関心を持ってもらうためには、ショップのコンセプトを伝えるための工夫をし続ける必要があるといえるでしょう。

たとえば、ハロウィンやクリスマス、正月など、季節のイベントに合わせて商品や内外装のデザインに変化をつけていくなど、顧客を飽きさせないための工夫をすることが大切です。店舗を通ったときに常に変化があれば、顧客にも新鮮さを感じてもらうことができ、興味を持ってもらえます。

インショップでは制約を守りながら、店舗の独自色を打ち出していくと良いでしょう。

 

店舗と商業施設のコンセプトが合うかも重要





インショップでの出店には、路面店にはないメリットがあります。しかし、その反面、インショップ特有の制限もいくつか見られます。集客力やコスト面だけを考えると、路面店よりもインショップのほうが優れていると思われがちです。

しかし、出店しようとしているショップと商業施設側のコンセプトが合致しているかどうかも重要です。インショップのメリットとデメリットをしっかりと考慮したうえで、自身のショップにとって最良の出店の仕方を選びましょう。